「腰が痛いから、骨盤矯正をして欲しい」と来院されるお客さまが多いのですが、腰痛のある方に骨盤矯正はできません。
しかし、腰痛を起こさないようにするために骨盤矯正は可能です。骨盤矯正は、治療よりも予防のカテゴリーに属する部分が大きいのです。
施術としては、腰を強くねじる動作をしながら骨盤のゆがみを矯正します。腰に痛みがあるということは、筋膜のどこかに炎症があるからだといえます。そんなときに患部をねじったりしたら、悪化させるだけです。
腰痛があるときは、まず痛みを取ることが基本です。
「腰が痛いのは骨盤がゆがんでいるから」と思っていても、実は腰痛の原因はほかにあって、骨盤はゆがんでいないということがよくあります。
しかし、実際に骨盤がゆがんでいることが原因で、疼痛が起きている方もいます。このような場合は、骨盤矯正で痛みを取ることができます。
治療が必要であれば、こちらからご提案いたします。ダイエットのために骨盤矯正を希望される方もいらっしゃいますが、必ずしもそれが可能であるかどうかは診察してみないとわかりません。

多くの方は出産時に骨盤が広がっているので、骨盤の開きを元に戻してあげると、疝痛も治まり体調がよくなります。
産後だけでなく、骨盤のズレを元に戻すと、子宮卵巣などの骨盤内臓器の働きが活発化します。病気に対する抵抗力も高まることに加え、婦人科系の症状にも効果を発揮するので、女性の方にはメリットが大きいといえるでしょう。

また、産後の骨盤調整は1カ月から6カ月の間に行うのが目安ですが、産後の体調が落ち着いたら、できるだけ早めに通院されることをおすすめします。というのも産後間もなくは、骨盤が開いているため、元の状態に戻しやすく、調整も短期間で行えるからです。施術を受ける際、体の負担も少なくてすみます。

これが6カ月以上経ってしまうと、骨盤が固くなってしまうため、多少の痛みを伴う上に矯正にも時間がかかります。ただし、その場合は骨盤に動きをつけていく、ストレッチを行うといった指導もしていきますので、不安がある場合は遠慮なくご相談ください。

毎日長時間のデスクワークが常態化しているような方の中には、背骨の湾曲なども増えています。骨盤が開き過ぎて股関節に引っ掛かっているような人もいらっしゃいます。これは長時間同じ姿勢で座っていることが原因です。
また、いつも同じ側の足を組むクセのある人も、骨盤がゆがみやすいといえるでしょう。このような方は、骨盤矯正を行なうとかなりの確率で痛みが改善されます。この場合、ある程度、筋肉がついている人の方が、回復が早まります。